さよならワンオペ育児?

夫が仲間になりたそうにこちらを見ている

承認欲求の悪循環は断ち切れるのか

パワハラ上司に欠けているもの

以前、当ブログでこんな記事を書きました。

 one-mam.hatenablog.com

 

パワハラ被害の切り抜け方についての個人的なノウハウなのですが、

その中で、パワハラ上司について、

窮鼠猫を噛むという諺がありますが、相手は窮鼠なのです。追い詰められておかしくなっているから、常軌を逸した行動に出ているのです。

と紹介しました。

 

もっとも、何に追い詰められているのか、どうしておかしくなっているのか、

そこまでは全く憶測しかなかったところ、

ちょっと前にYahoo!ニュースで、こんな記事を見つけました。

headlines.yahoo.co.jp

  

これがすごく興味深くて、なるほどと思い当たる節がありました。

 心理カウンセラーの両人にお局様の生態について聞くと、もっと根源的な、ある共通点が見受けられるという。それは、

「お局様は、心が満ち足りておらず、不安定な心理状態にある」

 のだそうだ。これを説明するため、美佳さんは「心理的な2つの次元」の話を始めた。

心理的に見ると、心には2つの次元があります。

(1)存在しているレベル「Being」
→存在が受け入れられ、愛されているか。

(2)行動しているレベル「Doing」
→能力・やること・仕事。

 この2つが満たされていると、心は安定するのですが、お局様の場合、「Being」が満たされていない可能性があるのです。「Being」が満たされていない心理状態の場合、どんなに仕事を頑張っても、満ち足りるのは「Doing」の次元です。どんなに仕事で成果を出しても、心の別次元にある「Being」は満ち足りることはなく、心は安定しません」。

 

記事は「お局様」について書かれていますが、男女とも同じことがありうるでしょう。

私なりに解釈すると、人は

・存在自体が認められ、愛されている。

・やることが評価され、尊敬されている。

この双方が揃って安定するということなのでしょう。

 

Beingの承認欲求を満たすことの難しさ

子供を見ていると、生まれたばかりの赤ん坊は多分もっぱら前者のBeingが100%ですが(実際、いるだけで可愛い。すごい生き物ですね)、やはり大きくなるにつれ、Doingの方の欲求が出てきます。

うちの子供が「おつかいしたい」というのもそういう欲求の表れ何だろうなと思います。

 

Beingの方は、すごく幸せに育った人だと、もしかすると子供時代にもう欲求が満たされ尽くしてしまうのではないかな〜という気がします。

 

しかし、残念ながら、結構そうでもないケースは多いようにも感じます。

ごく普通の家庭であっても、子供に「あなたがいてくれるだけで幸せ」なんてメッセージを伝え続けることって案外難しいのではないでしょうか。

 

私自身を省みても、そこまでポジティブなメッセージは受け取らずに成長してきました。

どちらかというと、いつもできないことを怒られる。このままではロクな大人にならないと言われる。

貧しくて生活が厳しかったこともあり、我が家のルールは「働かざるもの食うべからず」。

 

これでBeingの欲求を満たせるかというと、まあ難しい。

 

他方で、Doingの方は、ある程度簡単に満たせます。

家では全く評価されないものの、学校では「成績」が数字で表れます。

近所の方は、私が幼い頃から家事手伝いをするのを「偉い子だ」と感心してくれます。

大きくなってアルバイトを始めれば、働きは「金銭」になって返ってきます。

 

もう青春時代には「仕事は裏切らねぇ、世の中金だ」という価値観で生きており、仕事を始めれば過労死まっしぐらのワーカホリックでした。

 

しかし、皆がこんな価値観の世の中が、平和で穏やかなものになるとはちょっと思えませんよね。

多分、競争に次ぐ競争でギスギスしそうです。

 

 会社で承認欲求が満たされなかった人がパワハラ上司化する?

さて、我が社のお局様も、Being欲求があまり満たされずDoingで生きてきて、そのDoing欲求があるとき頓挫したのをきっかけに一気に豹変した感がありました。

 

お局様は、かなり仕事に情熱を持っているようでした。

私が入社した時点で「やや古株」くらいの立ち位置で、後輩の指導などを事実上担われていました。

この時点では、お局様の情緒は安定して見えましたし、後輩達には基本親切でした。

 

ところが、あるとき組織が再編成された際、新たな管理職ポジションがいくつか出来たにも関わらず、お局様はそこに入りませんでした。

何人かのベテランと、なぜか、お局様の後輩にあたる方が、新たなポジションに入ってしまったのです。

 

そこからのお局様の豹変ぶりは、常軌を逸したもので、件の後輩を人前で激しく叱責したり、上司や外部の方にまで怒りをぶつけたり。

半年もたたないうちに、お局様は肩書だけで部下のいないポジションに、「ご栄転」されました。

完全に縁が切れたわけではないので時々絡まれはしますが、直接お会いする機会は相当少なくなりました。

 

こんな悲劇は、あまり起きない方が良いと思うのですが、外からこれを防ぐのは極めて難しいようですね。

上にご紹介した記事でも、

正直なところ、心の不安定な人と接するのは根気が必要ですし、それを簡単に攻略するなど不可能に近い。「こうすれば絶対うまくいく!」なんて紹介しているWEBサイトや書籍ほど信用ならないものはありません 

とありました。

最終的に外から解決を図るのはかなり難しそうです。

 

自らのパワハラ上司化・お局様化を防ぐには

では、中からの解決は可能なのでしょうか。

 つまり、自分自身のお局様要素を穏やかにさせる方法です。

 

私とて、そうはなるまいと思っていても、もし自分が周りから不当な評価を受けていると感じたときにどう反応するかは、現時点では何とも分かりません。

 

しかし、気の持ちようと行動の変化で、間違った道を避けられたと思われる例も、世の中にはあるようです。

 

有料記事のようなので、細部までご紹介しきれないかもしれませんが、ちょうど良い話がありました。 

www.asahi.com

 

すごくざっくり言うと、出世街道から外れた銀行マンが、そこからふと生き方を変えてみたというお話です。

新たな人との出会い、気付き、そう言った経験を経て、出世街道をまっすぐに進んだときよりもはるかに豊かに生きられるという好例です。

 

そうした例を見ると、職場だけに人生の目標を求めない、世の中の様々な人との関わり合いを実感し、感謝する、と言った生き方は、Beingの欲求を自ずから満たし、自らと周りの人々を幸福にするのではないかなと思った次第です。

 

 

旦那と離れてみてから、地域で子育てをサポートしてくれる様々な方がいることを知ったり、保育園の活動で親同士助け合うことができたり、あの旦那からでさえも以前より協力が得られている私は、本当に周りの方々に恵まれたなとしみじみ感じるとともに、その感謝の思いを大切に、こちらからも皆に還元して行きたいなと思う次第です。

 

 

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