木工ボンドで錆取り メリット&デメリット
前にも少しご紹介した、木工ボンドによる錆取りについて。 自転車で色々試してみた結果を写真とともにご報告します。
例によって見苦しいかもしれないので、写真は小さめに載せておきます。
メリット
・綺麗に取れる。
この写真をご覧ください。 ビッシリと浮いていた錆が、一度に綺麗に剥がれてくれます。
・剥がす爽快感
何と言っても、剥がしたとき感動します。こんなに錆が綺麗に取れるなんて! 一度に剥がせたときの爽快感は格別です。
・身近にあるもので錆が取れる
どうやら市販の錆取り剤というものもあるそうで、そちらの方が取れるという感想も見かけました。
ただ、毎日錆と戦っているわけではなく、たまたま見つけた自転車の錆をちょっと取ってみたいというくらいだと、わざわざ専用の錆取り剤を買うのは勿体ない気がするところ。
家にあるもので取れてしまうというところが最大のメリットですね。
デメリット
・深い錆には効かない。
表面から光沢が完全に消え失せた部分にも塗ってみましたが、全く取れません。剥がしてもまだ下に錆が続いています。
ここまで根が深いものは、歯が立ちませんでした。
あくまで表面に浮いたものしか取れないようです。
・表面に凹凸があると剥がせない。
上記の部品のように、深い錆で表面がザラザラになってしまった部分は、剥がすのが大変でした。
そもそも木工ボンドは、木材など表面がザラザラしたものについて、その凹凸に入り込むことで接着するものですからね。
ザラザラしていれば剥がし辛いのは当然と言えば当然です。
また、ネジの溝は、やめた方がいいです。 本当に取れなくて困りました。
注意点
・塗りにくい場所は、更に剥がしにくい。
当たり前と言えば当たり前ですが、写真にあるような、自転車のホイールの中の方(軸受の外側?と言えばいいのかな?)は、ボンドが塗りにくく、剥がすのは更に難しかったです。
すでに錆でそこそこ凹凸が出来ており、ただでさえ剥がしにくい場所でかなり格闘しました。
・ザラザラ面は厚塗り推奨。
ホイールの部分、最初はボンドを薄めに塗っていたのですが、剥がそうとしたら全く歯が立ちませんでした。 取っ掛かりさえ掴めず。
仕方がないので、更に上に厚めに塗り足しました。
厚塗りして、ちょっと出っ張った部分を毛抜きで挟み、引き千切る感じで剥がしました。
幸い、一部突破したら後は繋がって一枚で剥がれてくれました。
・剥がせなくて残る恐れもある。
深過ぎる錆部分とネジの溝は、たぶん全て剥がし切ることができませんでした。
たぶん、というのは、もはや塗った部分がどこかもよく分からない状態になってしまったからです。
特にネジの溝などは、潰れるとネジの機能自体に支障が出ると思いますので、ボンドでの錆取りは避けた方が良いと思います。
・錆によってできた凹凸自体は消えない。
錆自体は綺麗に取れるとしても、錆は酸化鉄など、鉄が腐食したものな訳で、錆びた部分の鉄はボンドと一緒に取れてしまうのですよね。 なので錆部分が凹んだ形になりました。
・ネジはやめておこう。
以上の結果から、凹凸の形自体が意味をなす、ネジなどについては、この錆取りは避けた方が良さそうです。
ネジが激しく錆びてしまった場合は……これはもう、新しいネジに交換した方がいいのかな。
総括
錆取り気持ちいい。
散々言っておいて何ですが、めちゃくちゃ楽しかったです。
禁断の毛穴パック並みですね。*1
汚れがごっそり取れるのがたまらなく快感になるタイプの方には、是非オススメです。
なお、万が一失敗しても支障のない箇所でお試しくださいね。
*1:毛穴パックはお肌にめちゃくちゃ負担なので、やめた方がいいのですが…あれも快感ですよね〜。最近は控えています。