How to 子連れ「デモ」〜海外編〜
以前、"How to 子連れ「デモ」"というシリーズ記事を投稿したことがありました。
こちらへのブクマコメントで海外ではどうなんだろうというお題をいただいたので、ちょっと紹介してみたいと思います。
子連れデモというより、子どもが主体的に主催するデモの話がメインになります。
デモ先進国は、すごいですよ。
ドイツでは小学校からデモの手順を学んでいる
政治に限らず、ドイツの教育はとにかく「喋る」ことに小学校から重点をおく。発言の有無が成績にもつながるため、堂々と意見を表明することが「ごく普通」に身に付いている。喋る中身は玉石混交だが、何でも発言できること、そしてそれが排除されないことが徹底されている。デモクラシーの基本は他者との自由な議論だが、その土壌が小学校から作られる。
すごいですよ、ドイツ。
もう義務教育のスタートからしてこれですよ。
また、小学校で「抗議から社会運動までの手順」を学ぶ機会もある。たとえばマンホールから異臭がするという問題があれば、「まず市役所に言う。それで解決しない場合は地元紙の『読者の手紙』へ投稿する。それでもだめなら、社会運動を行う」といった内容だ。
(中略)
ここで重要なのは、ドイツの小学生は身近な問題をどうやって社会的な議論に発展させるかを学んでいることだ。個人では解決できない問題があれば市が、それでも解決が難しければ州が、さらに連邦、EUへ。こういう解決の順位「補完性原理」がドイツの連邦制を支えているが、その構造の基本的なところを学ぶのである。
ちょっとこれ、日本の大人にも普及させた方がいいのでは?
どうやって問題を解決していくのか、どう社会的な議論に発展させるのか。
これものっすごく大事なことですよ。
日本の人の多くって
「うちの職場酷くって…(でも直接文句言えない、ストやデモはしたくない)」
「市のサービスが不十分すぎる!(でもせいぜい窓口にクレーム入れて終わり。条例変えなきゃ解決しない問題なのに)」
みたいなの、なんか多くないですか?私の気のせい?
私自身は職場で何か問題が起きると、「上司に言う」→「もっと上の上司に言う」→「仲間集めて会議に乗り込む」→「大乱闘」みたいに段階踏んで喧嘩しに解決しに行くんですが、なんで皆こう大人しいのかなって驚くことが多いです。
でもでも言ってないで、デモしましょう。
ドイツの小学生デモ
そんなドイツで小学生がデモだって?どんなテーマなんでしょう。
「砂場ではスマホを使うなー!」
「チャットするならボクと話せー!」
スマホを見ている大人(親)に物申すというものでした。
可愛いデモだな。
いやいや、侮るなかれ、これ150人集まったそうですよ。
調査によれば、スマホの影響で、ドイツ人が他者と向き合う時間は確実に減少しているという。子供のスマホ所有率も高まっており、4〜13歳の半数近くが自分専用のスマホを持っている。
ただし、子供のほうがネットの世界に耽溺することのマイナス面をよく理解しているようだ。アンケート調査で「自由な時間に何をしたいか?」と尋ねたところ、上位を占めたのは「友だちと過ごす」「外で遊ぶ」という回答だった。
子どもの要望とは言え、ちゃんと真面目な根拠があるんですね。
とはいうものの、ドイツでは子供がデモをおこなう際には大人の付き添いが必要だ。娘に付き添ってきたという父親は「民主主義を学ぶ上で、いい勉強の場になる」という理由で、子供たちのデモ参加を許可したと話す。「声をあげよう!」とメガホンを手に威勢よく叫ぶエミールくんにしても、父親に肩車をしてもらっている。
そもそも今回のデモは、SNSが大好きなエミールくんの両親がフェイスブック上で告知したことで拡散され、マスコミの注目を集めた。スマホなしには、彼らの主張も世間に届かなかったかもしれない。
こんな風に、子ども→大人のデモに、当の大人がちゃんと力を貸してデモをさせているというあたりに、ドイツの大人の懐の広さを感じますね。
かくあるべしだなと思います。
中学生が政治に物申したらネトウヨが寄ってたかって嫌がらせする某国とは雲泥の差だなと思います。
高校生の国際デモ
流石に高校生ともなると、テーマが真面目になりますね。
なお、これを初めたのはスウェーデンの高校生(記事中にあるグレタ・トゥンベリさん)らしいので、ドイツの高校生デモというより、スウェーデンの高校生から始まった国際的な高校生デモの話ですが。
先に紹介した手順の話(個人では解決できない問題があれば市が、それでも解決が難しければ州が、さらに連邦、EUへ。)で言えば、温暖化は世界各国が取り組まなければならない問題なので、こうして国を超えて運動して、各国政府を動かしていく必要があるわけです。
さらにこうしてニュースになって世界に広がると、世界を動かしたいという彼らの目的に確実に一歩近づくわけです。
すごい!
自由の国アメリカの子どもはもちろんデモをする
アメリカの中学生デモ
なんと中学生が反トランプデモを行ったそうです。
「国を分断するな」という訴えだそう。移民の強制送還など、差別的なトランプの政策に反対しているようです。
こちらは授業を中断して街に出ている模様。それもちゃんと学校の先生と親の許可を得ているそうです。
さすがのアメリカ。こちらも先生と親の姿勢が違いますね。
ある生徒のコメント「大統領選が終わったからといって何も変えられないということじゃない」(番組訳)というのにも感銘を受けます。
なんかね、なぜかこのところ、日本ではよく「選挙で自民党に決まったんだから仕方ない」「デモなんかじゃなくて選挙で変えろ」みたいな訳わかんない批判が飛んでくることがあるのですが、どうしてそう言えるんですかね?
だいたい、そんなこと言うなら、民主党政権時代にあれやこれや言ってた人らは何なん?
その頃「選挙で決まったんだから仕方ない」って誰か言ってました?
あれれ〜?あの頃文句たれてた人、よく見たら今黙ってろって人たちと顔ぶれほとんど同じじゃない?(コ○ン君の声で)
…軽く脱線しました。次の話題へ。
アメリカの高校生デモ
これは、事件自体記憶に新しいところですが、昨年アメリカの高校で銃乱射事件があり多くの犠牲がありましたね。
その後、銃規制を求める世論が高まりを見せていたように見えましたが、やはり保守派の圧力があるのか、銃規制が進みません。
全米各地の高校生と教職員が14日、2月14日に米フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件からちょうど1カ月の節目に、学校の外に出る「ウォークアウト」大規模デモ行進に参加した。
(中略)
デモの主催者は、米連邦議会が銃による暴力への対策に失敗していることを非難している。
ホワイトハウスは今週、学校での銃乱射を抑止する対策案を公開したが、ドナルド・トランプ米大統領が繰り返し主張する、半自動小銃の購入可能年齢を(現行の18歳から)21歳に引き上げる案は含まれていなかった。
大変いたましい事件があってもなお動かない議会への批判を、高校生と教職員が一緒になってこうしたデモで表しているわけですね。
アメリカの銃規制は、何度もこうした事件がありながらも動かないのが残念ですが(銃を持つ自由の方が重視されている現状ですね。「自由の国」の難しい一面)、それでも多くの若者たちが規制に賛成する方向に動けば、いずれ世論はひっくり返るかもしれません。今変わらなくても、これから意味のあるデモなのだと思います。
ちょっと話題はそれますが、モスクでの銃乱射テロという悲しい事件のあったニュージーランドでは、ものすごいスピード感で銃規制が実現しています。
銃保持が合法と言っても、その位置付けがかなり違ったことと、業界団体の資金力の違いがあることなどがアメリカとニュージーランドの差のようです。
憲法上に定められたことって、やはり重大なことなのね…。
子どものデモは大人が守る必要があると思う
上記に挙げたデモは、大人の許可を得て、大人がサポートしながら行われたものでしたが、やはり子どものデモは、大人が守ってあげる必要があるように思います。
ちょっとネタ探ししてたら出てきたフランスの高校生デモの様子ですが…
反政府デモが続くフランスで、大学入学要件の厳格化に抗議する高校生らもデモを展開している。7日には、一斉検挙された高校生らが頭の後ろで両手を組まされ、ひざまずいている様子を捉えた映像が公開され、激しい非難が巻き起こった。
フランスといえばフランス革命の国ですよね。
権利は血を流してでも戦って勝ち取るものという精神が根底にある国ですから、デモが過激になるのはもっともだろうとは思います。
ご存知かとは思いますが、最近は燃料値上げに反発して黄色いベストの労働者たちが行う反政府デモが盛り上がっているようです。
【写真特集】フランス全土に広がるデモ、「黄色いベスト」運動 写真99枚 国際ニュース:AFPBB News
一部が暴徒化して車が燃やされたりとかしているらしいですが、高校生がそうした行為に参加した疑いで?機動隊が検挙した模様ですね。
フランスのお国柄もあるでしょうから、こちらとは感覚が違うのかもしれませんが、私個人の感覚としては、まず「子どもに武力闘争はさせちゃいかん」と思うのです。
何より危ないから。
機動隊に銃を向けられたりするかもしれないですし。
子どもたちの言うことが何であれ(それ自体が暴力的だったり嘘だったり差別行為にあたったり犯罪にあたるようなことだったりしない限り)、主張する機会を許す必要はあると思います。
以前ブログにも紹介した(How to 子連れ「デモ」(1) - 極楽ワンオペ育児)子どもの権利条約にも、「結社の自由及び平和的な集会の自由についての児童の権利を認める」ってありましたよね(※日本でも効力を持つ条約です)。
「平和的な集会」は自由なんです。
でも、流石に子どもの権利条約に武力闘争の自由は規定されていません。
というか、条約がどうとか法律がどうとかは正直どうであれ、子どもはやはり、人類として守らなければならない存在ではないでしょうか。道義的に。
あくまで平和的に、子どもの安全を守って、大人がサポートしてデモを行うのがいいんじゃないかなと思います。
まあ、そうも言ってられない事態になった場合には、なんて言うべきか困るのですが。
そういえば、日本でも学生運動が過激化した時代がありましたっけ(たぶん私が産まれるより前かな)。
あの頃の大人って、子どもとどう接してたのかな…。
たぶん当時の大人は戦争経験者で、子どもが戦後生まれですよね?
今と比べると、「子どもを守ろう」みたいな認識は、大人の間で共有されてなかった可能性もありますね。
日本でも子連れデモ参加はじんわり増えてます。
さて、とりあえず、直近でデモ等に行くなら憲法集会あたりかな?
お天気が危ういのでうちは参加できるかわかりませんが(子が雨嫌い)、もし子連れで参加される場合には、トイレの場所チェック、気候対策、飲み物とおやつなどの準備をして、お子様のペースで楽しく参加してくださいね!
11時開始のようですが、上記サイトにスケジュールが書いてありますので、ブースに行きたいとかパレード参加したいとかの目的に合わせて向かう時間を決められたらいいかと思います(子連れは15分で離脱とかもありうるので…)。
それではまた!どこかの路上で。
ワンオペ育児が「極楽」とは?
一人で育児を担う「ワンオペ育児」。
その過酷さについて次第に知られるようになり、虐待につながるかもしれないという危機感も啓蒙される中、挑戦的なタイトルをつけた「極楽ワンオペ育児」はその存在自体が批判されるかもしれません。
というか、作ったとき絶対どこかから反論飛んでくるかと思ってましたが、意外と来てませんね。
念の為、改めて由来をお知らせしておきましょう。
ダメな旦那は
いない方が
楽だった。
ダメな旦那を置いてきたら「旦那の散らかした部屋を片付ける時間」とか「食事にケチつけられるストレス」とか「そこにいるのに何もしない奴がいるストレス」とか「ホコリに汚染された部屋から受けるフィジカルダメージ(ハウスダストアレルギー持ち)」とかが一切合切消えて、育児に生活に余裕が生まれたからでございます。
もっとも、私が世間に向けて言いたいのは「ワンオペの方が楽」ということではなくて、「配偶者にワンオペ育児強いているロクデナシはうちみたいに捨てられるぞ」ということなので、各位ワンオペ撲滅に向けて抜かりなく備えてくれ給え。
または、ダメな旦那を置いてくるべく生計の算段を整えるのだ。
Be free! Live your own life!
母、ワルぶってみる
10連休だそうです。
私も「職場」には行きません。学校ないから、子ども置いていけませんし。
でも、大人の宿題的な?家でやるしかないよねって用事がいくつかあるので
そんなに遊んでもいられません。
ましてや退屈を持て余す子どもが10日間も家で大人しく過ごしてくれるわけはないので、
どこかしらに連れてお散歩せねばなりません。
お金は極力使わずに。
うーむ…。
こんな日は、母もちょっとグレたいのです。
ワルになるのです。
なのでこの金曜夜、お風呂に入らずに寝ます。
もちろん子どもも風呂に入れてません。
洗濯物は畳みません。
猫をとっ捕まえて、膝でゴロゴロ言わせます。
ワルなので、アールグレイでミルクティー入れてやります。しかも生姜追加で。
香りが大混乱してスパイシーでハードな味わいだぜ。
さっきツイッターしながら寝落ちする宣言したものの、案外気分が乗ってきたのでブログ書いちゃってますよ。
ワルなので、約束事など守りません。
なんて言うと、たまにちょっと家事をサボるくらいでワルぶってるってことは、普段は真面目なお母さんなのでは?
って、思いますよね?
期待を裏切って済まない。実は休前日の平常運転なんだ(´・ω・`)
うっかり休日1日のときにこの調子で過ごしてしまうと、洗濯間に合わず休み明けに持っていく子どもの持ち物がないとか、割と悲惨なことが起こりがちです。
今回は10日もあるから、さすがに大丈夫だよね。
ワルなので、全くどうでもいい情報しかないブログを書いたぜ。
600文字も読んでくれた君、すごいな!ありがとよ!
選挙に行こう
いくつかの地域で明日選挙がありますね。
有権者のみなさま、選挙に行きましょう。
大抵の場所では朝7時から夜8時まで投票できるはずです。
お出かけ予定のある方は、是非お出かけ前に行っておきましょう。
「どうせ行っても…」なんて思わずに、候補者一覧見てみましょう。
心の叫びを代弁してくれる候補いますか?
期待できそうな方いますか?
全然いないって方は、よりマシな候補に投票しましょう。
多数派じゃなくても恥ずかしくありませんよ。だって誰も覗き見できませんから。
自分の好きに一票を投じていいのです。
今までの支持政党と変わったって大丈夫。「あなた、今まで○○党だったのに?」なんて誰にも言われませんよ、だって完全に秘密が守られますもの。
大富豪でも貧乏人でも、力持ちでも貧弱でも、有権者なら同じ一票を使えます。
自分の投票した人が当選して、どこかの社長さんが歯ぎしりして悔しがることだってあるかもしれません。
こんな面白い機会、なかなかありませんよ。
選挙に行きましょう。
私はもちろん行くつもり!
小学校の何が大変?〜小1の壁/夢想PTA
小1の壁
聞いてはいたが小学校1年生、なかなか大変です。
これまで通っていた保育園が朝は7時半から、夜は19時半までの延長保育が可能だったのに対して、小学校は朝8時から登校、学童保育(公立)は18時までと、子の居場所をどこかにお願いできる時間が2時間も短くなってしまいました。
それは予め分かっていたことでもあるので、時間を食う仕事を年長時にチャレンジしたり、3月には学校スケジュールになるべく合わせた送り迎えをしたりもしていたのですが…。
ワンオペ育児の私、入学1週間目にして疲労困憊です。
- 小1の壁
- 名前付け地獄!
- 書類の山!
- 「連絡帳を持たせる相手」ってなんだ
- PTA役員、欠席してても選ばれるよ
- 夢想PTA
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