極楽ワンオペ育児

旦那置いてきました。

成功は「運」という、身も蓋もない研究結果から考える。セーフティネットと富の再配分の重要さ。

少し前の記事になりますが、これ、ご覧になったことありますか? 

forbesjapan.com

www.tokyo-np.co.jp

 

 

 「成功は才能より運」の研究結果  

米科学技術雑誌「MITテクノロジーレビュー」の電子版に紹介された、イタリア・カターニア大学のプルチーノ准教授らの研究だそうです。次のようなシミュレーションがなされました。  

 技術や知能、能力を平均よりも高く持っている人やそうでない人、平均的な人が、四十年間の勤務生活の中でランダムに幸運な出来事や不運な出来事に出合うと、資産がどのように増減するかを調べる。実験を繰り返したが、結果は毎回、現実世界と同じように上位20%の人が資産全体の80%を占めた。

 上位20%に入ったのは「たいていの場合、最も才能のある人ではなかった。遠く及ばない人も入っていた」。一方、それぞれの幸運な出来事と不運な出来事の数を比較すると、最も幸運な人たちが上位20%に入っていた。資産の少ない人は最も不運な人だった。

 結論は「最も裕福な人々は(ある程度の才能はあるものの)最も才能のある人ではなく、最も幸運だったのだ」でした。

 (東京新聞より)

 

いや〜、なんと、経済的に成功するかどうかは、結局「運」だと。

しかも、才能は、そんなに関係ないと。

 

びっくりしますよね。

 

で、私がこれを読んだ一番の感想なんですが…

 

私、今まで成功してなくて良かった!

 

なにせ私、謙遜の意味が分からないな〜と思ってた人間ですから。

one-mam.hatenablog.com

 

もしこの記事読むまでに、何かしらの成功を収めてしまっていたら…。

例えば、これまでの仕事を活かして起業して、思いのほか上手くいって儲かって、若くしてビルの1棟でも建てちゃってたら…。

 

多分、めちゃくちゃ天狗になってますね、私。

 

なんだったら、「成功のノウハウ〜足りないのは努力だけ〜」「嫌われても成功する者になれ」「やりたいことを仕事にする」みたいな超上から目線の自己啓発本とか出してますぜ。

 

いや〜、そんなことやった後で、「実は運でした」なんて見たら… 恥ずかしくて穴があったら入りたくなることでしょう。

 

そして思い至りました。

謙虚な人というのは、直感的にこのことを知っていたのかもしれないですね。

 

おかげで私もこれからは、万が一何かが上手く行っても

 

「いやいや、運が良かっただけさ✨」

 

と爽やかに答えられそうです。

 

セーフティネットと富の再配分の重要さ

さて、問題はここからです。

成功が運次第だとしたら、社会はどうすれば全体的に良くなるのでしょうか。

この実験チームはそのところにも突っ込んでいます。

 

その後チームは、この考え方を実世界の例に当てはめ、科学研究に対する資金分配方法を、(1)全科学者への資金の均等な分配(2)科学者の小集団への無作為な資金の分配(3)過去に成功を収めた科学者への優先的な資金提供の3通りに分けて分析した。

これらの分配方法をテストしたところ、将来最も大きな成果を得られる最善の資金分配法は、全研究者の間で均等に分配することだと分かった。

一方、最悪の方法は、過去の成功の有無を基準に資金提供を決めることで、過去の成功は幸運に大きく依存していたことを明らかに示していた。 

Forbesより。下線は筆者)

 

今の資本主義社会って、基本的には成功した者が多くを得られる仕組みになってますよね。

一応累進課税(所得が多い方が税率が上がる仕組み)とはいえ、「あんまり高所得者の税率を上げたら資本が流出する」なんていって、上げ切れていないじゃないですか。

逆に、貧者のお財布に直撃する消費税の方を上げちゃって。

 

でも、この実験結果が実社会に応用できるならば、この仕組みって最も悪手ではありませんか。

すべての者に均等に分配する方が、社会全体としては上手くいく可能性が高い。

 

無論、全員に均等に、は現実的でないとしても、少なくとも今以上に格差が開かないよう、財産を持つ者から持たざる者への再配分は、十分になされるべきではないでしょうか。

 

「私は過去努力したから今の財産を有しているんだ!」とか「才能のある者に多くを与えなければ社会は発展しない」とか言いがちな既得権益者達に、結構挑戦的なこの実験結果。

しかし、格差が拡大し、少子高齢化で働き手が激しく減少し、色々行き詰まってる我が国において、結構本気で考えてみた方がいいんじゃないかという気がします。