セクハラ・パワハラをハラハラ見ていないでバキュームカー
アルテイシアさんのコラムを読みました。
割と最近知ったのだけれど、この人のコラムは大変面白いのです。
タイトルだけでもかなり笑えるかと思いますが、
幻冬舎のサイトに無料会員登録すれば中身も読めますので、是非是非。
セクハラの温床、女性を商品化して消費する風潮に真っ向から歯向い、
しかもそれを軽妙な語り口で笑いにして行く技が素晴らしい。
これは、簡単に真似できるものではありませんが、真似したいですね。
セクハラ・パワハラに、NO!を、
できることならそれを、カッコ良く楽しく!
「バキュームカーに颯爽と乗り込みクソ(セクハラ発言等々)を回収していく」
って表現がもうね、すごいツボです。
もうこっちのブログほっといていいから、アルテイシアさんを読みに行くんだ!
私は現在の職場でセクハラには特にあったことありませんが
少し前に外での会合でセクハラ的な発言に出くわしたことはあります。
とあるお偉いさん(60代男性)が、福田元事務次官のセクハラについて
なぜか擁護する発言を始めたのです。
それに対して、一緒にいた後輩と一緒に「えー!?あり得ないですよ!」と即座にツッコミ。
なかなか大変でしたが、最終的には
「わかったわかった!君たちがそんな目にあったら守ってあげるから!」
と白旗上げるところまでは追い込みました(多分わかってない)。
我々には、クソを回収する責任があるのです。
なにせ、我々の若い頃には、女性の商品化、モノ化が当たり前のように溢れていて、我々自身もそれに踊らされていたところがあるのですから。
今は凄いですね、Twitterなんか見ると、若い子たちが堂々とセクシズムにNO!を突きつけている。
頼もしいけど、彼女たちだけに頼っていてはいけません。
我々がちゃんと道を綺麗にしていかないとね。
さて、そんな中、セクハラに関してかなりショッキングな出来事がありました。
セクハラというよりは、性犯罪ですね。
伊藤詩織さんのことをご存知でしょうか。
日本のテレビ等ではなぜかあんまり報道されていないようなので、ひょっとすると知らない方もいるかもしれません。
私は昨年秋にブログで彼女の著書について言及しました。
正直なところ、昨年は、この事件がここまで「秘められた」ままでいるとは思いませんでした。
本は結構売れたようですし、海外や国内のMeToo運動とも重なって大きく注目されるだろう、メディア露出も増えるだろう、安倍政権絡みのスキャンダルの一つとして騒がれるだろう、流石に捜査も進んで加害者は罰せられるだろう、そう楽観視していました。
が、どうしたことか。
再捜査はされず、報道もあまりされず、被害者がなぜかバッシングを受け、国外に拠点を移す羽目になってしまったのです。
しかも、バッシングを行なっているのが、自民党の国会議員の杉田水脈など、社会的地位のある人物だったりするのです。
その先進国としてあるまじき異様な事態に、BBCがドキュメンタリー番組「Japan's Secret Shame(日本の秘められた恥)」を制作したわけです。
そういう奴らが野放しになっているせいか、MeToo運動に加わったりフェミニズムを伝えていこうとする他の人たちまで、Twitterで度々攻撃的な発言に晒されたりしています。なんということか。
(※なお、差別発言等を見つけたら、「Twitter社に報告」してくださいね。YouTubeや他のメディアでも、運営に対する報告フォームなどがあると思うので、ぜひご協力ください。)
どなたかがその杉田議員らを指して「日本の秘められていない恥」と揶揄していましたが、上手いこと言ったものです。
全世界に公開された場でアホなことしないで欲しい。ほんと。
私、性犯罪の被害者を責めるような文化のある中東イスラム圏や発展途上国などのニュースを見ては「酷いもんだ」と思っていましたが、ところがどっこい、我が国も負けず劣らず酷いもんだった。
その一方で詩織さんは、
ラスヴェガスで行われた国際的なメディア・コンクールである「ニューヨーク・フェスティヴァル」の2018年度の優秀作品発表・授賞式で、伊藤詩織さんが2つの部門で、めでたくも「銀賞」を受賞した。
と、大変目覚ましい活躍です。
すごい…この人これからもめっちゃ活躍するんじゃないでしょうか。
そして何十年後かの朝ドラのモデルになってもおかしくないのでは。
理不尽を超えて成功していく姿とかが、もの凄い共感を呼ぶのでは。
「昔の日本って人権とかなかったのね、酷いわ」
「大変な目にあったのに、後に大活躍したのね」
おしんの感想とほぼ一緒やないか・・・
日本の人権感覚、明治から平成までほぼ進歩なし。
「おしん」見たことある世代の皆、一緒にバキュームカーに乗り込もう!
スタジアムの客席やロッカールームを綺麗にできる国民性なら、そこら中のゴミより汚いクソをまず綺麗にしていこう。