我が家のサルガッソー海
昨晩は大変な目にあいました。
洗濯機の上に置いてあった空の洗剤ボトルに新しく買った詰め替え用を入れようとしていた時のこと。ちょっと職場の同僚とLINEしていたため、スマホの着信音に気を取られて空のボトルを倒してしまいました。
そいつが「カラン」と音を立てたことには気付いていたものの、とりあえずしばらくLINEしていて、ふと洗濯機置き場に戻ると、どこにもボトルが見つからないのです。
落ちた音はしたはずなのに。
そういえば、ふと思い出しました。
ここへ引っ越して間もない頃、洗濯ネットがなぜか行方不明になったことを。
あれも、洗濯機の上に置いてあったっけ……。
前にご覧になった方もいるかもしれませんが、我が家の洗濯機は両側を壁に挟まれ、それはもうぴったりきっちりハマっています。
で、この上にこんな具合にボトルを置いているわけですよ。
ああ、まさか。
ひぃ〜!!いた〜〜!!
ギリギリすぎて肉眼で直視できなかったので、スマホを壁際にかざして確認しました。
角のところにぴったり収まってしまったため、長い棒を使って洗濯機脇の隙間から掻き出すこともできません。
困った。
ちょっと考えて、突っ張り棒の先にダンボールを取り付け、スプーン状にして見ました。こんな感じに。
で、これを2本用意して、奥側と横側から挟み撃ちです。
それも、洗濯機前に普通に立っていては届かないので、洗濯機の前に椅子を置いて、洗濯機に片膝を上げ、身を乗り出します。アラフォーにはキツイ体勢ですよ。
かなり必死になっているので脳内でドラマが繰り広げられます。
「(空ボトル)あなた、自分でデコったくせに、私のことちょっとダサいとか思っていたわよね。もういいわ!私からさよならします…」
「(わんおぺまむ)ダメだ!命を粗末にするんじゃない!」
「いやよ!離して(するりとすっぽ抜ける)」
「ダメだああああ!(もう1本の棒でギリギリキャッチ)」
「頼む、君がいないとダメなんだ(今詰め替え用エマール買ったばかりだから)」
「でも…でも…!!(なかなか引き上げられない)」
「どんな姿でも関係ない!僕はこの手を離さない!それが君への想いの証だ!」
「わんおぺさん……!!(ちょっと上がってきた)」
「さあ、つかまれ!(片手で直接触れた)」
「わんおぺさ〜〜〜ん!!!」
……あ、あと多分もう一人いるんだった。
再び突っ張り棒スプーンで弄ると、なんかありました。
ボトル以上に奥の暗闇でやさぐれてましたよ。
「(多分洗濯ネット、見えない)ふん、あたいのことなんか、いなくなったことにも気付かなかったんだろ」
「(わんおぺまむ)すまなかった!気付いてやれなくて…僕は教師失格だ!」
「だったらとっとと消えな!(多少見えてはきた)」
「ダメだ!そうは行かない」
「でももう、あたいの替わりがいるんだろ!(ちっとも上がってこない)」
「確かに、新しい洗濯ネットを買ったさ。でも、君は君だ、替わりなんかじゃない!(なお、新しいネットは結構質感が違う)」
「もう何ヶ月もいなかったあたいに、あんたの洗濯ネットが勤まると思うかい?本当にもういいんだよ(確かにちょっと破れてたなあ…)」
「そうじゃない!僕は君にこんなところで終わって欲しくない!だから助けたいんだ(埃まみれでコンセントに接触とかしたら困る)」
「くっ…先公(ちょっとだけ引っかかってきた)」
「確かに僕は至らない人間だ。教師としても、人としても…でも、完璧な人なんてどこにいる?みんな、どこか欠けてるから補い合って生きているんだ!!(あああ、もうちょっと)」
「わんおぺ先生〜〜!(捕まえた)」
ふう…。二人救出。
スプーン作成も含め、救出まで結構時間がかかりました。
いずれも洗濯機の上で遭難しているので、ここは我が家のサルガッソー海と心得よう。さて、どう対策しようかな…。