少子化対策どれがいい?
なんか、またしても自民党議員のオジイチャン(桜田義孝前五輪相)が失言したじゃないですか。
「結婚しなくていいという女の人が増えている。お子さん、お孫さんには子供を最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」
ってやつ。
もうTwitterで皆ニュースのリンク貼ってつぶやくものだから、オジイチャンの同じ顔ばかり見ることになってしまい、嫌になったのでここにはリンク貼らないことにしますね。
なお、個人的に皆が写真のついた記事を貼ってきて辟易する顔ランキングを作ると、名前に100のついた作家が第一位、次に安倍・菅・麻生の順で嫌です。
他人の顔でランキングするなんて趣味が悪いと思われましょうが、男性諸君には中学3年の頃クラスの女子ランキングで最下位にランク付けされた恨みがあるので、男性の中でもいけ好かない権力者については積極的にdisって行く所存です。
と、大幅に脱線しましたが、この冒頭の失言ね。
自民党議員のこの種の発言って初めてじゃないですよね。
「子どもを産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考えて(いる人がいる)」「皆が幸せになるためには子どもをたくさん産んで、国も栄えていく」
2019年2月3日、副総理の麻生太郎氏
「いかにも年寄りが悪いという変な野郎がいっぱいいるけど、間違っていますよ。子どもを産まなかった方が問題なんだから」
私が何より気になるのは、これらの発言が、自民党の要職を務める複数の議員から出ていること、そしていずれも概ね少子高齢化問題を念頭において発言されていることです。
これって、自民党内にまともな少子高齢化対策って何もないということを意味していませんか。
だって、策があれば言うでしょ。党の幹部がアピールしない訳ないでしょう。
異口同音に「子ども産んでね」「産まないのが問題」って言ってるってことは、全く国民まかせで何か対策する気はないってことですよ。
みんな大好き自己責任論(もちろん皮肉ですよ。ホント嫌い)。
国が破綻するのは国民のせいだからね〜、自分たちが産まないからダメなんだよってやつですか。
バッカ野郎!産めるなら産みたいって人がいっぱい諦めてんだよ。産める社会じゃなくなってんだよ。
というか、びっくりするけどHPには(少子化・若者対策:社会保障|自民党<政権公約>)ってあって、一見他党とそう変わらない、それらしいこと書いてあるんだけど、
子育てを幸せと実感できる「家族支援政策」
ん〜、これもしかして、旧来的な家族単位での支援を念頭に置いてませんかね?
少子化問題克服のための、抜本的な意識改革
まさかと思うけど、意識改革って「産めよ増やせよ」と洗脳するってこと?
ゼロ歳児に親が寄り添って育てることのできる環境の整備
あ〜、分かった。これゼロ歳は家庭で育てろってやつじゃん。
年少扶養控除を復活させます。
何年自民党政権やってるのさ。早く復活させたらええやん。
これが本当に謎なんですが、自民党ってめちゃくちゃ長いこと政権握っているのに、あまりにも問題の解決がされてなくないですか?
そもそも、少子高齢化が我が国で問題になり始めたのって、いつでしょうか。
高齢化社会の定義は、人口に占める65歳以上の人口(高齢化率)が7%以上という状態を指すそうです。14%以上で高齢社会、21%で超高齢社会と進むようです。
日本では1970年に7%を超え、1994年に14%を超えたそうです。2010年には21%を超えて2017年時点で27.7%だそうです(1 高齢化の現状と将来像|平成30年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府)。
世界的にみても結構驚異的なスピードで高齢化が進んでいったのだとか。
1970年からの政権を見てみましょう。
1970から1993年までは自民党政権(23年間)。
1993年から細川、羽田、村山と1年ごとに政権交代(3年間)。
その後1996年から2009年までまた自民党政権(13年間)。
2009年から2012年の民主党政権(3年間)。
また自民党に戻って今に至るのはご存知の通り。
つまり、高齢化が始まってから現在までのおよそ50年のうち、自民党以外が政権を握っていたのはほんの6年くらい。
自民党はず〜っと政権持ち続けながら、少子高齢化を食い止めることはできなかったことがわかります。
他方、「野党はダメだ」「悪夢の民主党政権」とか息巻いてる人たちもいますけど、じゃあ野党の政策の方はどうでしょう。
少子高齢化の解消(出生率の向上)と関係しそうだと思った点をあげてみますね。
※なお、全政党は上げきれません。他にも気になる政党はあるのだけど、ごめんね!
※なるべくソースを探して上げましたが、取り上げ方が浅いとか変なとこ切り取るなとか色々あろうとは思います。その辺どうしても気になるなあって方は、ぜひご自身でまとめてみてください。
立憲民主党
HP見るとこんな感じ→教育・子ども・子育て - 基本政策 - 立憲民主党
印象に残ってるのはやはり街頭演説での話かな。
「限られた財源を優先順位をつけ、保育士や賃金の低い人に回していく。そうすることで、上がったものはそのまま消費の拡大につながっていくんです。(立憲民主党・枝野幸男「旋風」…感動的な演説に聴衆殺到、野党第一党の可能性 (2017年10月20日) - エキサイトニュース)」
今収入の低い人にお金を回せば必ずちゃんと使ってくれる、今がカツカツだから。お金持ちにお金を渡しても使わないで貯める。お金のない人にお金を回すことで経済も良くなる、ってな趣旨のことを、枝野さんが街頭演説で度々主張しています。
この辺はすごく賛同できるんですよね…。保育士さん、給料増やしてあげて。そうすれば人手不足も解消するし。
国民民主党
あんまりチェックしてなかったのですが、党HP見る限り、
保育士等の質の向上と待遇改善など保育環境整備を行い、待機児童を解消し、利用希望者を「全入化」
とか、いくつかそれらしいものが書いてあります(基本政策 - 国民民主党)。
こちらのリンク(私たちの理念と政策の方向性 - 国民民主党)にあるような、何か「ふわっ」とした理念とかは私の好みではないものの、まあ方向性としてはそうずれてないのかな?
日本共産党
とりあえずHPを探ってみましょう。
「1、認可保育所の増設で、当面、30万人3000カ所の保育所を増設し、ひきつづき「保育所整備計画」をつくり、待機児童をうまない体制をつくります」
「2、保育士の賃金引き上げ、職員数の増員で処遇を改善し、保育士不足を解決します」
と言った数値目標も含めての具体策が上がっております。(05、保育(2017総選挙各分野の政策)│各分野政策(2017年)│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会)。
共産党さん、政策は良くても対外的アピールがちょっと不得手なのか、HPのどこにこれらの情報があるのか探すのが難しいです。色々と心強い政策があるので、上手く訴えて行って欲しいですね。
日本維新の会
維新の会の子育て政策は、私にはちょっと賛同しかねるものです。
松井知事のインタビュー記事におったまげたのですが、
府域でいうならば、だいたい保育士資格を持たれてる方の3分の1程度しか保育の現場では働いていただいておりませんから。その残りの3分の2の方々は今、別の場所で仕事をされたり、いったん現場から離れられて自分の人生は違うところで過ごされてる
と言いながら、
准保育士制度というか、保育士資格はないけれども研修によって保育士と見なせる、そういう人材によって保育園の、要は受入数を増やしていきたいと、定員を増やしたい
(大阪市・松井市長が定例会見5月16日(全文1)保育現場に子育て経験者を(THE PAGE) - Yahoo!ニュース)
う〜ん、保育士有資格者が保育士として働いていないのは、待遇が悪すぎて生計立てられないからでしょう。だったら解決策は待遇良くして戻ってきてもらうべきで、劣後的な資格を創設したり無資格者を働かせると言う話ではないのでは。
この松井知事の考えって、「小遣い稼ぎ程度に働きたい暇な主婦」みたいな存在を期待してるように見えるけど、今や私の周囲のアラフォー女性でそんな人ほぼいませんし、主婦なら低賃金でいいという女性蔑視的な感覚も透けて見えるし、私はちょっとムリ〜〜。
あと、橋下氏も以前、とりあえず既存施設に子どもを詰め込め的な話をしていて(橋下氏「僕が東京都知事になったら一か月で待機児童をなくせる」政府の待機児童試算32万人は机上の空論? | AbemaTIMES)、それも酷い話だと思いました。人間の子どもを何だと思ってるのでしょう。
さて、ここまで見て「保育士の待遇改善はいいけど、財源は?」って人もいると思います。そんな皆さまのためにこれ貼っておきますね〜。
トランプさんが日本がF35戦闘機105機買うことを称賛してたけど、1機116億円で保育所なら4000人分、特養ホームなら900人分。105機やと、保育所なら42万人分!特養ホームなら9万4500人分か!😲
— わたなべ結 (@yuiwatanabe_osk) May 30, 2019
ため息でるわ…
お金がないってほんま嘘。アメリカに媚びて従う政治の中身を変えなあかん、ほんま。
さあ、どの政党の政策がいいか、考えてみてください。
もうすぐ選挙、今よりちょっとマシな世界にしてみませんか?