「ホコリで死ぬ人はいない」に反論したい
私にとっては非常に切実な話でして。
最近では、乳児を抱えたご家庭への保健師さんなどのアドバイスなどでも、「赤ちゃん小さいうちは、家事は無理しなくて良いのよ」ということを言われることが多いように見えます。
とにかく無理せず、緊急性の低い用事は後回しで、自分と赤ちゃんの健康を最優先してねと、いうことを提言してくれるわけです。
それにはもう、100%同意です。
私はそれに異を唱える気は全くありません。
しかしながら、そうしたアドバイスに際してしばしば用いられる「ホコリで死ぬ人はいないんだから」という言葉には、正直強めに抗議したいと思ってしまいます。
ホコリで
死にそうになる人は
います!!!
少なくともここに一人。
世界に何人いるかは知りませんが、私はホコリで死にかけます。
それはもう本当に、医療費自己負担額が年間10万円に届きそうなほどに、体調を崩してしまうのです。
当ブログでは何度か話をしたかもしれませんが、私にはハウスダスト(ホコリ)・ダニのアレルギーがあります。 あと、スギ、ヒノキ、ブタクサ、蛾、などなど、アレルギー性鼻炎などを引き起こすアレルゲンが結構あるのです。
で、中でもハウスダスト・ダニのアレルギーは小学生の頃からしつこく発症しています。
ハウスダスト・ダニ以外の上記の諸々は、原因不明の体調不良に見舞われた際に、いっぺんに複数のアレルゲンの検査をしてもらって判明した訳ですが、結果を見た医師が渋い顔して「あ〜、これは一年中ですね。お気の毒」と言い放った次第。
実際、酷い年には一年中アレルギー薬を服用していました。
私には、アレルギーと闘うために身につけた「整理整頓、掃除を行う」という習慣があります。
というのも、ホコリ+花粉の環境よりは、花粉だけの環境の方が、症状がはるかにましなのです。
その辺、医学的に実証されているのかどうかはちょっと分からないですが。
一方、夫は片付けられない人。
結婚前から知っていましたが、 「まあ、そこは片付けと掃除に慣れた私がすれば良い」と思っていました。
しかし、旦那()は片付けさせない男でした。
ひどく散らかした上に、私が片付けると「あれが無い、これが無い」と騒ぎ(なお、別に私が片付けなくても無くす)、猛烈に不機嫌になるんですね。
なんだろう、前世が巣を汚くする習性の生き物だったのかしら。
そんな片付けさせてくれない旦那()を置いてきて以降、ルンバが回収してくれる我が家のホコリの量は、相当顕著に減りました。
過去記事で検証したように、全てが旦那()のせいではない可能性もありますが、引越しを機にアレルギー症状が格段に減少したのは間違いないです。
もう春の花粉シーズン以外薬飲んでないですし。
医療費自己負担額は約5分の1に減りました。
なので、「ホコリで死ぬ人はいない」と見聞きするたびに思うのです。
ホコリで死んだ人は知らないが、私はホコリで死にそうになる。
他人に掃除は強要しないけれど、私の家は自分で綺麗にしていたいのです、切実に。
そして、もしご家族に重いハウスダストアレルギー持ちの方がいるばあい、 「ホコリでは死なない」は、その人にとっては暴力に近いと思います。
なお、ハウスダストの例はちょっと見つからなかったけれど、花粉で死者が出た例はオーストラリアでありましたね。
このニュースを見たときには流石に冷や汗かきました。
花粉で死ぬなら、ホコリでも死ぬ可能性ある…。
こういう極端なアレルギー体質の人がご家族にいなければ全く関係ないし、家事手抜きの大義名分として非常に優れたコピーだとも思うのだけれど、ホコリで死にそうになる人もいるということは、もうちょっと知られて欲しいなと思った次第です。
※ちょっと訪問するくらいなら基本的には平気なんですけどね…。花粉シーズンに「埃がツララ状になって壁や天井から下がっている家」に1時間ほど滞在したら一晩苦しかったです。