さよならワンオペ育児?

夫が仲間になりたそうにこちらを見ている

戦争の加害 パネル展 2月16日まで

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この記事を見つけたので、有休を取って横浜を訪ねました。

 

この国の人々は、あの戦争での同胞による加害行為について、無関心過ぎないでしょうか。

…なんて、私も、たぶん祖父の一言がなければ戦争の加害についてそれほど関心を持たなかったかもしれません。

 

 

いつもニコニコと孫を可愛がってくれた祖父。

長年の老老介護を弱音も吐かずに成し遂げた祖父。

その祖父が、目に涙を溜めて「戦争はダメだ。日本は本当に酷いことをした」と言ったのだから、只事ではないのだと感じ、私は戦争を振り返ることをやめられないのです。

祖父が出征したのは中国。

下っ端の衛生兵で直接人を殺めることこそなかったと聞いてはいますが、語るに語れない凄惨な現場を見たであろうことは想像できるのです。

 

さて、かながわ県民センターは横浜駅西口からすぐ。

入り口に「戦争の加害」と筆書の看板がありましたので、すぐに分かりました。

 

平日にもかかわらず、来訪者はそこそこありました。

手作り感溢れるパネル展。

撮影禁止でしたのでブログに写真はありませんが、文章と写真のパネル展示が主で、いくつか書籍や模型も一部ありました。

 

そう大きくはない会場に、強制徴用のこと、慰安婦のこと、南京虐殺のこと、731部隊をはじめとした実験部隊のこと、毒ガス兵器のこと、沖縄戦のことなど、多岐にわたる展示がありました。

慰安婦南京虐殺についてのよく流布されている誤解に対しては、Q&A方式での展示も。開催者の苦心が伝わるようです。

 

ボランティアの解説員らしき方が、展示の説明などしてくれました。

731部隊の生体実験を再現した模型は、正視に耐えないおぞましさでしたが、説明を聞くとさらに…。

知識として人が残酷だと知ってはいても、「本当にこんなことが?」と意識が拒否したくなります。

 

さらに驚いたのが、そうした実験部隊の隊員が、戦後に大手製薬会社などに就職していたという話。

日本は戦後本当に反省をして来れたのか。

都市空襲や原爆で市民にも多数の犠牲があったものの、残虐な行為に関与した者の多くは罪に問われずしれっと戦後の経済成長の恩恵を受け続けたのではないでしょうか。

 

現在に至るも、沖縄に米軍基地を押し付け、民の意に反して軍備増強していることや、戦争加担した医科界隈の暗い構造の変化のなさを考えると、戦争はまだ本当の意味で終わっていないのではないかと思わされます。

 

開催してくれた方々の御尽力に感謝して、現在の政治問題に関するいくつかの署名と、カンパをして帰りました。

16日までとのことですので、もし機会があれば足を運んでみてください。