恋愛物語の自分的境界線が分からない
恋愛小説や恋愛漫画が、なぜかどうも苦手です。
その昔、「なかよし」という少女漫画雑誌をよく読んでいました。
一番目当ては『きんぎょ注意報』、アニメ化もされたギャグ漫画ですね。ピンクの金魚が空を飛ぶアレです。
雑誌なので色々な作品が載っていて、他の作品も読むんですが、少女漫画雑誌って何でああも恋愛モノが多いのか。個人的には辟易していました。
たくさんあるということは、そういうのが好きな女子が多かったんでしょうが…。
恋愛モノの中では、自分的に「これは読める」「これは読めない」という好き嫌いがかなりハッキリしていたのですが、我ながらその基準がよく分からないのです。
うろ覚えの記憶だけで当時の「なかよし」から振り返ってみます。
コンなパニック◯
主人公は、気が動転するとキツネに変身してしまう女の子。
この設定のおかげか、トラブルだらけのはちゃめちゃな展開が良かったです。
個人的には主人公の想い人より、キツネ仲間の乱ちゃんが好きでした。
ミラクルガールズ◯
超能力を持つ双子の姉妹が主人公。
二人の正反対な性格や、超能力のおかげか、事件多発な感じで面白かったです。
そうか、私は恋愛以外の要素でこれらを読んでいたのではないかしら…?
セーラームーン×
当初、面白そうだと食いついたセーラームーン。連載開始時は小学校の高学年くらいでしたかね、ちょうど世代。
プリキュアに先立つ、女子バトル作品の先駆けみたいに言われることも多いように、最初そういう作品として楽しく見ていたのですが……
どうもアレ、変態仮め…じゃなくてタキシード仮面こと地葉衛にマジ恋して「まもちゃん…」とか言い始めた辺りでドン引きしてしまいました。ある程度まで我慢してストーリーを追いましたが、途中で完全放棄しました。
なぜだ、恋愛要素以外もあるのに???
レイアース◯
こちらもセーラームーンが連載していた頃に開始した女子バトル漫画です。
こちらの方は、序盤の物語進行中に恋愛要素はあまり出てきません。
(風ちゃんはちょっとある)(でも風ちゃんは好きだった)(なぜだか分からない)
が、 第一部の終わりで判明するアレコレ、よく考えたら恋愛要素以外の何物でもないのでは…。
我ながらよく分かりません。
なんだかんだ6年くらい「なかよし」を読んでいましたが、結局「恋愛モノは基本苦手」というところは変わらずでした。
とは言え、その頃って自分自身が恋愛を知らない時期なわけですよ。
その後ならどうか、というとですね…
超有名な恋愛小説諸々×
人から勧められたりして、山田詠美とか、辻仁成とか、なんだったかな…映画にもなったような恋愛小説を色々読んではみたものの、どうにも受け付けず。
やはり私に恋愛モノは無理なのかと思っていましたが、アレをきっかけに少し幅が広がってきた気がします。
おっさんずラブ◯
物凄いブームになりましたね。私は最初、自由ネコさんのブログで見たかな。
同僚もこぞって推してくるし、「私BLとかは別に好きじゃないんだけど」と思いつつ見てみたら、これは面白かった。
よくよく考えれば、90年代トレンディドラマっぽい話のような気もするけれど、一体なぜ面白かったのでしょう。
よく分かりませんが、「そうだ、恋愛モノは“男女”に限らないよな」と思い至りました。
百合漫画という金脈
BLの方は、ちょっとまだコレという作品に遭遇していないのですが、立て続けに面白いものに出会ったのは百合漫画でした。
前にも紹介した気がしますが、いくつか挙げます。
親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。◯
最初に読んだのはこれ。1巻完結ということもあって。
これが思った以上に良かったので百合漫画にハマり始めました。
2LDK、Gペン、目覚まし時計 ◯
社会人女性二人のルームシェアから始まる物語。
当初の展開は百合というより、仕事に燃える話だったり漫画に燃える話だったりして、これがかなり良いですね。
全8巻あるうちの、4巻あたりかな?京都弁のお姉さんが出てきてから恋愛模様が激しくかき回されます。
ハロー、メランコリック!◯
2DKが良かったので、同じ作者の作品も読み始めました。
こちらは音楽バンドをやる高校生女子の話ですね。
2巻まで出ています。まだ続きます。
百合漫画は結構面白いぞと、百合姫(雑誌)なんて読んでみましたが、ここにもやはり読めるものと読めないものがありました。
私の境界線はやはり迷子です。
自分の好きな要素は全く分からないですし、無理に探すことはないと思っておりましたが、
最近漫画サイトのオススメを見ていて偶然凄いのに出会いました。
村井の恋◯
男子高校生が女性教師に片思い…は、いいとして。
なんなんでしょう、バトル漫画のような表現が斬新すぎます。思わず全部買ってしまいました。
今後の展開が気になります。
期間限定で1巻無料で読めるようなので、よろしかったら。
私のオススメ作品が似た趣味の誰かに届きますように。
…そうだ、父ならハマるかもしれない。昔、『コンなパニック』大好きだったから。
今週のお題「お父さん」