えだのさんとしいさんが、けんぽうのはなしすればいいのに
ちょっと前にTwitterで面白いものをみました。
なんでだろ、自分も安倍政権での改憲はいやなんだよな、断然改憲派なのに
— /踊♥ウタマロ\ (@utamaro_) 2019年2月1日
安倍さんが調理したフグを食べられますか?
— a pair of glasses (@pair_glasses) 2019年2月1日
ということでしょう。いくらフグ好きでも。
「安倍さんが調理したフグを食べられますか」
改憲派なのに安倍政権での改憲は嫌だというウタマロさん(言わずと知れた国会ウォッチャー)に、この答え。
上手い例え!
これには膝を打ちました。
憲法について、議論しようって言うとたぶんイヤな顔されると思うんですよね。
どう考えても揉めやすい話題。
とはいえ、議論できる環境で議論するのは面白いです。
私は、以前は「建前であっても武力放棄があるから平和が維持できるのでは」という考えで護憲派でしたが、
学生時代に 「自分も左派なのでその考えは分かるけど、そうは言っても自衛隊ができてすっかり定着しちゃった以上、それ前提にできることの範囲を厳格に決めた方がいい」という友人との議論を経て、そういうことも確かにあるかもなーと思ったりもしています。
ただね、やっぱり安倍政権下での改憲はナシだなと思います。
だって怖いじゃないですか。あんなに社会を戦前戦中に戻したがってる人に任せられないですよ。
もし仮に最初の案がまともであっても、国民を改憲に慣れさせてどんどんおかしな方向へ持っていくのが容易に予想されるんですから。
「なんだか護憲派も改憲派も極端な気がして…もっと中間的な改憲ってないのかな」
ちょっと前にうちの身内から、「憲法9条って自衛隊もダメって言うんでしょ?そこまではちょっと同意できないんだけど」と聞かれました。
わたしは、 「今は護憲派でもそこまで言う人は少ないと思うけど…。一応解釈上なんらかの折り合いをつけて自衛隊の存在は容認してると思うよ。ただ、この前安倍さんが言ってたように自衛隊を認める条項だけをポンと追加するのはナシだと思うな。それに自民党での改憲は怖すぎるよ。自衛隊の海外派遣もさせたし、基本的人権否定論者の議員がいるし、めっちゃくちゃだもん」 ってな話をしたんですが(このとき上記のネタを仕入れていれば!)、
やはり「なんだか護憲派も改憲派も極端な気がして…もっと中間的な改憲ってないのかな」と言われてしまいました。
なので、「そういうことなら枝野改憲草案は見ておくといい」と伝えてみましたが、見たかな?どうだろ。
この話題って、変な議論の仕方すると、あまり分からないという人には極論vs極論のケンカに見えてしまって、「どっちも変だから投票行かない」という状況を生みやすい気がします。
そうなってしまうと、例えその場の議論に勝っても護憲派の負けですよね。
だから、むずかしい!
筋の通った話合いで、かつ、勝負にこだわらない建設的な意見の提案。
そういうのがないともはや護憲って現実的には成り立たないのかなという気がします。
「えだのさんとしいさんが、けんぽうのはなしすればいいのに」
私がニュースみてはプンプンして政治や社会の話をするので、6歳児らしからぬ知識を持ってしまった我が子。
憲法についてはたぶんまだよく分かっていないんですが、妙にするどいことを言い出します。
「えだのさんとしいさんが、けんぽうのはなしすればいいのに」
ほう?
君は枝野さんが実は改憲案持ってるけど今はそれを押し出さず「安倍政権下での改憲は反対」という立場であることと、志位さんはじめ共産党が昔っから最も強力な護憲派であることを知っているのかな?
(私まだ子どもにそんな話しした覚えないぞ)
それ、下手すると本当に下手なことになるぞと思いつつも、(え、なにそれ、超見てみたいんだけど)という思いに駆られます。
立憲民主党と共産党って、おそらく間違いなく最終的には相入れない部分があるんだと思うんですよね。
一時は共産党が立憲に譲るという選挙協力もあったので、共闘を期待する声が高いのですが。
特にこうした憲法に関する立場とか(ただ、立憲は党として枝野草案を推してるわけではないのかな?今のところ)、まあ最終的に合わないだろうなとは予想がつきます。
ただねえ、私が学生時代に経験した議論みたいに、喧嘩じゃなく互いの理屈を説明して相互に理解するという話合いの場があれば、すごく良いと思うんだけどなあ。
そしてその穏やかな話合いを見れば、有権者も安心して投票できるんじゃないかなあ。
あと、個人的に私が超見たい…。
オープンすぎる場というのも怖い気がするので、少人数の集会とかで、枝野さん志位さんトークセッションとか…
…いやもう、そんなの希望者殺到するよね!?
チケットオークションしたらすごいお値段になりそうだからぜひそれでなんか良いことやってください。