つながりが必要な人ほどつながり辛い
子どもを持つと、保育園・幼稚園・学校・地域などに何らかのつながりが発生したりしますよね。
PTAの役員だとか、子供会だとか、習い事やボーイスカウトなどで参加する地域のイベントとか。
中には不本意ながら役割を当てられたり、無理やり組織に組み込まれたりすることもあり、時に軋轢を生じることもありますが、 いい具合に参加できたならば、有益な情報収集ができたり、困ったときに何となく助け合えたりします。
私も保育園から小1まで、やや不本意(少しワクワク?)ながら参加したわけですが、 学校情報や、近所の習い事情報、少し上の世代のPTA情報などなどを知ることができました。
また、少ないながら近所に知り合いもできたので、どうしても困ったら誰かに頼れるという希望も持てるようになりました。
とりあえず体感では、面倒くささ8割、お得2割って感じでしょうか。
かなり面倒くささが勝ってますね。
とはいえ、元々地域にあまり縁のない家族なので、子ども関係で僅かながらつながりができるのはありがたいです。
子育てという仕事は、地域のつながりゼロでは何かとキツいんですよね。
平時はそうでもないけど、「ちょっとした不測の事態」ってままあるので。
例えば、
・子どもが鍵を忘れてしまい家に入れないときに頼れるご近所さんがいるかどうか
・急にしばらく学校を休むことになった後、登校するときに必要な持ち物や学校で何か変わったことがなかったか聞ける相手がいるかどうか
といった、大きな支援は必要ないけど、ちょっと助けてほしいという具合の。
これが、実のところ自力で得るのがとても難しいのです。
「えー、公園で知り合ったとか、子どもが同じ園だったとかでママ友できるじゃん」 っていう人は、コミュ力の鬼神だと思う…すごい。私は何かしらの役員とかやらないと無理。
というか、フルタイムで仕事してると、まず殆ど他の保護者さんと出会わないんですよ、公園とか同じ園や学校とかで。
仕事忙しくて平日は常にお迎えギリギリ、休日の公園はパパ率高いし同じ歳の子ともそんなに会わない。
あと、うちだって休日は電車乗って出掛けたりするし(コロナ以降はあまりないけど)。
そうそう「偶然知り合ってLINE交換して友だちに」なんて無いのですよ。
ところで、うちはまだ「面倒だけど仕方ない、PTAやるか」が成り立つ生活ではあるのですが、これ難しいご家庭もあると思うんですよね。
シンプルに、私のメイン勤務先の収入が今の6割くらいしかなければ、ダブルワーク増やしてギリギリの生活するだろうなというのは目に見えています。
そうしたら、PTAなんて到底無理。
新総理は「自助・共助・公助」なんてことを掲げているそうですが、私は、この「自助・共助・公助」の順位づけは変だなと思います。
「まずは自助」と、生活苦しい子持ちのご家庭で賃労働にフルコミットしてみたらどうなるかって、先ほど挙げたような、子育てに必要な地域社会のつながりがぷっつり切れてしまうんですよね。
これって自助や共助で得られないとき、公助でその困難さを助けるのは非常に困難ではないでしょうか。
そもそも先に誰でも年間20日の有給があって普通に暮らせる収入が得られる社会があった方が良くないですか?
それを作るための「公助」を何とかした方がいいと思うんだけどなあ。
とりあえずまず、最低賃金を8時間勤務で普通に暮らせるレベルにした上で、子育て世帯への所得税減免、義務教育の諸費用減免などに税金使った方がいいんじゃないかと思うんですけどねえ。