中曽根合同葬への予備費計上と、全く届かない公助。この世という地獄を生きる。
どこからどう突っ込んだらいいのか。
中曽根元首相の合同葬に9600万円計上
政府は25日の閣議で、内閣と自民党による故中曽根康弘元首相の合同葬の経費として約9600万円を計上することを決定した。2020年度一般会計予備費から支出する。
アラフォーの私には、物心ついた頃には中曽根氏が総理大臣で、
小学生の頃だったか、リクルート事件をめぐって何やら大騒ぎになっていたなという記憶があります。
正直あんまり良いイメージはないんだけど、まあそれはさておき…
なんで中曽根氏の葬式代を国から出すのか。
ええと、国が葬式代を出すといえば、生活保護者の葬祭扶助というのがありますね。
困窮していて、お葬式を出せない方への「公助」です。
保護の要件等
生活保護は世帯単位で行い、世帯員全員が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することが前提でありまた、扶養義務者の扶養は、生活保護法による保護に優先します。
(中略)
預貯金、生活に利用されていない土地・家屋等があれば売却等し生活費に充ててください。
(中略)
働くことが可能な方は、その能力に応じて働いてください。
(中略)
年金や手当など他の制度で給付を受けることができる場合は、まずそれらを活用してください。
めちゃめちゃ「自助」が求められます。
何もかも使い尽くして、それでもなお自らの力では無理という場合にのみ、初めて生活保護というのが使える仕組みになっています*1。
で、中曽根氏のご遺族?は、困窮している…訳はありませんよね。
全くそんな訳ないのに9600万円もの葬儀代が国から出るそうです。
そんな金があったら、コロナで困窮している人たちを助けてほしい。
ちっとも末端まで金が回らないGoToキャンペーンとかじゃなくて、直接支給してほしい。
または、保健所の検査設備増強とかさ、色々と必要なものがあるでしょう。
スガ首相は「自助、共助、公助」と勝手に優先順位を決めているけれど、今回の葬儀費はその順序にすら沿っていません。
政府のお金の使い方には、むしろこちらから優先順位をつけたいし、国民主権国家である以上、そうであるべきです。
まずは、この国に暮らす人の命を貧困や傷病から守る費用。
次に、この国に暮らす人の基本的人権を守る費用。
その後は、まあ世論次第で決めていけば良いんじゃないかと私は思いますが。
そもそもこの国では生存権含む基本的人権の保障が極めて怪しい気がします。
杉田水脈議員「女性はいくらでもうそをつける」
関係者によりますと、杉田水脈衆議院議員は質疑の中で、女性に対する暴力や性犯罪などに関連して「女性はいくらでもうそをつける」などと発言したということです。(2020年9月25日 20時05分NHKニュース)
またこの人。
以前、同性愛者に対して「生産性がない」などと論じる文書を発表して大炎上した方です。
あの時は私もデモに行きました。
(当初仕事の予定で無理だったのだけど…)
(奇跡的に仕事が早くに終わったので勢いで行きました)
とにかく今日は凄かった。
— わんおぺまむ@本当に寝ていたい (@OneopeMam) 2018年7月27日
参加者の層がガラッと変わるというか、よく来る人たちを凌駕する勢いで今までにない人たちが来たみたい。
前に官邸前に「初めて来た」って人が大集結したときの雰囲気を感じた。
#0727杉田水脈の議員辞職を求める自民党本部前抗議
今回は、フラワーデモから抗議の声。
自民党の杉田水脈衆院議員(比例中国ブロック)が性暴力被害者の相談支援を巡り「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言したことに抗議し、性暴力の根絶を訴える「フラワーデモ」を全国各地で開催してきた市民らが26日夜、緊急のオンラインデモを開催した。被害者や支援者らが「性暴力被害者の声をこれ以上つぶさないでほしい」と訴えた。(毎日新聞2020年9月27日 08時00分)
ただでさえ、人目に触れにくいところで行われる性犯罪には、被害申告が嘘ではないかと疑われることが少なくなく、そのために被害者が犯罪被害そのもののみならず、周囲からの冷たい対応に傷付けられることがあります。
群馬県から参加した女性は、性暴力被害について「うそをついている」と言われ続けてきたという。「怒りがまひしていたけれど、(杉田氏の)発言を聞いた母親が泣く姿を見て、怒らなきゃいけないと思えた」と振り返り、「杉田議員の言葉で傷付いた人はたくさんいると思うが、一人じゃないと感じてほしい」と呼びかけた。(同上)
なぜ自身も女性である杉田議員が、こうした発言を行うのか、どうにも理解に苦しむところですが…ただ、残念ながらそうした態度をとる女性(あるいは、その他のマイノリティ)というのは存在しますよね。
こうした存在は、ある意味、男女差別社会の生んだ被害者でもあると思うのですが、国会議員という高い地位と影響力を持って他者へのハラスメントを行いまくるのがタチ悪いです。
こうした方には、男性や権威者からの承認を必要とする生き方から一度離れて、自らを大切にしてフラットなものの見方を学んでほしいものです。
とりあえずまず、議員は辞めた方がいいと思う。ご自身のためにも。